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グリニーズによる事故



もう一週間ほど前のことなのですが、2月15日付のcnn.comの記事に"Owners: Dog treats killed our pets" (by Greg Hunter and Pia Malbra)というのがありました。CNNの調査によると、2003年から現在までに、犬の食道または腸にグリニーズが留まってしまったため、それを獣医が除去しなければならなかった症例が40あり、そのうちの13頭が亡くなったということです。しかしこの記事では、その40例の犬種、年齢、犬の健康状態、どの犬にどのサイズのグリニーズを与えたか、犬がどのような状態でグリニーズを食べていたか(遊びながら?一頭で?他の犬と一緒に?)、飼い主の監視下で食べていたかどうかなどについては言及されていません。

その原材料(小麦グルテンや繊維)を見ても分かるように、グリニーズには健康な犬が消化できないものは入っていないのですが、歯ブラシ型に成形する時にかなりの強度になるそうです。歯周病や虫歯、欠歯などが原因で、物をよく噛まずに飲み込んでしまいがちな犬の場合、ある程度の大きさの固いものを噛まずに飲み込み、それが原因で食道閉塞などに陥るケースがあったということなのでしょう。

それらの手術で無事取り出されたグリニーズのかけらの中には、飲み込んでからかなり時間が経っていたにも関わらず、消化されずに原型を留めていたものもあったそうです。これを読むと、「じゃ、グリニーズは消化されないんじゃないか」と思うかもしれませんが、グリニーズのかけらが原因で食道閉塞や腸閉塞に陥ったわけですから、その時の消化器官の状態が正常であったはずはなく、消化されていなくても不思議ではありません。本来、グリニーズを丸呑みしても消化されるとはパッケージのどこにも書かれているわけではなく、犬がどのようにグリニーズを齧っているかを確認するのは、グリニーズを与える飼い主の責任になっています。そして、どのサイズのグリニーズを与えるかも、飼い主の判断によるものです。

グリニーズには7つのサイズがありますが、私が一週間に一度ほど幸に与えているのは、一番小さいもの(ビッツを除く)です。それでも柴犬がかなりの時間楽しめるほどのもので、柴犬よりももっと小さいサイズの犬が同じものをあまり齧らずに丸呑みした場合、食道や腸に詰まらせる確率が高くなるのは、言うまでもありません。この記事によると、ほとんどの飼い主は犬の大きさに見合ったサイズのグリニーズを与えたのに問題が起こった、ということですが、一番小さい歯ブラシサイズのものでもあれだけの大きさがあるのですから、「問題が起こった」と言った飼い主全てが、本当にその犬に見合ったサイズのものを与えていたかどうかははなはだ疑問です。

グリニーズのサイトの「給仕目安」を見てみると、以下のようになっています。
http://www.greenies.com/feedingGuidelines.cfm

・リトルビッツ:5ポンド(2キロ)以下の犬種、生後六ヶ月以下の仔犬、何でも丸呑みがちな犬
・ティーニー:5ポンドから15ポンド(2〜7キロ)の犬種
・ペティット:15ポンドから25ポンド(7キロ〜11キロ)の犬種
・レギュラー:25ポンドから50ポンド(11キロ〜22キロ)の犬種
・ラージ:50ポンドから100ポンド(22キロ〜45キロ)の犬種
・ジャンボ:100ポンド(45キロ)以上の犬種

これを見て、ほとんどの柴犬の飼い主はペティットにしようと思うかもしれません。柴犬にも小柄なのから大柄なのまでいろいろいますが、「7キロから11キロの犬種用」というのは、柴犬にはちょうどよさそうですよね。しかし、私はティーニーを与えることにしました。その判断には幸の体重と給仕目安の関係を考慮したのではなく、それよりも幸の前足のサイズを見て決めました。

犬種のサイズが大きくなれば前足のサイズも大きくなるはずですが、いろいろな形状の犬種がありますから(身体のサイズはそれほど大きくなくても、筋肉質である等のために見かけよりも体重が重い犬種など)、必ずしも体重と比例しているというわけではないと思います。前足が大きな犬種にあまり小さいグリニーズを与えても、前足の間に挟んで齧る場合は齧りにくいでしょうし、その犬種が口も大きい場合には、齧らずに丸呑みという可能性もあるでしょう。しかし、前足で挟んで大き過ぎず小さ過ぎず無理無く齧れるサイズなら、給仕目安の体重範囲と合致していなくてもそれがその犬にちょうどいいサイズであるように思います。ティーニーが2キロから7キロの犬種用とあると、柴犬には小さ過ぎるように思うかもしれませんが、8キロちょっとの幸が齧っているところを見ていると、反対に2キロの犬種には大き過ぎるように思います。だから、そのような給仕目安量を提示している会社を責められるかというと、そうでもないでしょう。これはあくまでも「目安」であり、それを目安としてどのサイズを与えるかを決めるのは、飼い主の責任であるわけですからね。

ティーニー・サイズの歯ブラシの「ブラシ」の部分を齧った状態。



そしてもう一つ考慮すべき点としては、その犬の全身状態でしょう。全身状態がよくない犬には、よく噛まないと消化できない物は与えない方が無難ですし、消化器官に問題がある犬の場合も、わざわざわ身体に負担をかけるようなものは与えない方がいいに決まっています。

記事によると、グリニーズに代表される植物を圧縮したタイプの齧り物は、骨と釣り針に続いて犬が食道閉塞を引き起こす第三番目の原因となっているそうです。このような記事を読むと、「ひゃ〜、大変。今後グリニーズは厳禁!」と短絡的に考える飼い主も多いと思います。事故が起こる可能性がある物は何でも与えない方が無難ですが、「事故が起こる可能性」があるものは私達の身の回りに溢れているわけで、それにどううまく対処して行くかが重要なポイントになるのだと思います。

私はグリニーズを人に勧めることもしませんし、実際にこのような事故が起こったことは頭の片隅に留めておくつもりです。しかし、だから幸にグリニーズを与えるのを止めるかというと、そうではないと思います。今後も幸の様子を観察しながら、問題なさそうなら与えることを躊躇しないでしょう。幸の歯磨きは毎日していますから、私はグリニーズに歯磨き効果を期待しているわけではありません。しかし、「齧りたい欲求」を充たすには役立っているようなので、幸が好きで身体に悪影響を与えるものでなければ、与えても問題ないと考えるためです。

まとめてみると、私が重要だと思う点は以下の四つ:

1)給仕目安を鵜呑みにしない
グリニーズと自分の犬のサイズを比較検討し、適当だと思われるサイズのものを与える。
2)犬の食癖をよく把握する
何でも丸呑みしがちな犬には、グリニーズのような固いものは与えない方が無難。そして、丸呑みする原因を追及する。歯の状態不良が原因なら、歯垢除去、歯科治療などの対策を講じる。
3)犬の健康状態を考慮する
全身の健康状態が不良の犬、老犬、あるいは消化器官の働きが弱い犬には、グリニーズだけでなくよく噛まないと消化しにくいものは与えない。
4)犬を監視
留守番中など飼い主が犬の様子を監視できない場合は、グリニーズなどの齧り物は与えない。私は犬に目が届かない場合には、食べ物を一切与えないことにしています。

ティーニーとペティット・サイズの比較(左がティーニー、右がペティット)



参照記事
http://www.cnn.com/2006/US/02/14/dangerous.dogtreat/


今日の幸飯:

鹿肉、鹿内臓肉、納豆、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、椎茸、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、わかめ、ひじき、サーモン・オイル、サプルメント
2006年02月22日(水) No.82

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