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トレーニング法いろいろ
2003.03.05

今日は午後から雨になりました。傘が必要なほどの雨量です。犬の散歩に傘が加わると、非常に不便なのは、犬飼いの皆さんなら誰もが知っている事。足元が悪いともっと気が重くなります。雪がまだちゃんと残っているところに雨が降ると、ツルツルになりますね。その上を歩くのですから、かなり注意が必要です。アイススケート・リンクの上をスケートではなく靴で歩いているのを想像すると、いいと思います。

そんな風にして幸といつもの散歩コースを歩いていました。今日のようにお天気が悪いと、いつもたくさんいるジョガーや散歩している犬にほとんど会いません。雨の日は皆お散歩しないのかな、と思って歩いていると、向こうの方からジョガー+犬がやって来ました。黒い犬でしたがラブにしてはちょっと細め。そのジョガーは雨の中、犬と一緒に走っていたのですが、ちょっと大変でした。その犬はジョガーの横ではなく、前に出ようとするようです。その度にジョガーは「カモ〜ン!」と言いながらリードをグイッと引っ張ります。引っ張られると犬は苦しいので、しばらくジョガーの言う通りにしますが、また前に出たり後ろに行ったり。

その犬は幸を見ると興奮し、リードを引っ張られているので後ろ足で立ち上がるような感じにまでなっていました。私は幸に'leave it'と言って、その犬を無視して歩くようにしたのですが、すれ違った後でもまた「カモ〜ン!」グイッ、「カモ〜ン!」グイッ、を繰り返していました。
いろいろなトレーニング法があるので、自分がしているのと違うからと言ってそれが駄目なわけではありません。自分の犬を一番よく知っているのは自分のはずですから(そして、そうであるべきですから)、その犬に合ったトレーニング法を選んだり開拓したりすればいいわけです。ただ、上記のような方法でトレーニングをしようとしている飼い主を見ると、「大変だなぁ。人間と犬の間にはかなりテンションがあるだろうなぁ。お互いにストレス溜まるんじゃないかなぁ」と余計な事を考えてしまいます。

かなり前のことですが、幸を獣医のところに連れて行った時のこと。診察が終わって待ち合い室で会計を済ませている時に、ある飼い主が自分の犬の体重を測ろうとしているのを見ました。待ち合い室には犬猫用の体重計があり、測りたい人は測ってもいいようになっています。診察室の診察台自体が体重計になっているので、普通はこの体重計で測る必要はありません。恐らくその日は診察の目的でなく来た人だったのでしょう。その犬の飼い主は犬を体重計に座らせたかったようなのですが、その時に「sit. sit? siiiiiit. Hey, sit. I told you, sit. Listen, sit....」というように、段々エスカレートして、最後の方はsitよりshから始まる言葉の方が多く飛び出していました。本人は気付いていたかどうか分かりませんが。この飼い主は言葉だけでなく、犬を座らせようと犬のお尻を押していました。客観的に見ていると、この飼い主と犬の間にも、かなりテンションがありそうでした。

私は幸のパピー・トレーニングを始めた頃に、絶対にしないでおこうと思ったことがありました。それは、感情をむき出しにして叱ったり、無理に自分の指示に従わせようとすることです。まだ仔犬のうちは特に、悪い事をしたらそれが悪いと分からせるために叱るべきだと思いますが、私が使ったのは短い二つの言葉のみ、'no'と'hey!'だけでした。犬が何かするべきでないことをした場合、長々と説明したり文句を言ったりしても効果は期待できないと思ったからです。今、幸が何か私の指示に反することをした場合には、低い声で「あっ」とだけ言います。そうすると幸は、何かしちゃったなぁ、あるいは、何かするべきことをすべきようにしなかったなぁ、と分かるようです。