声をかける人々

幸と散歩していると、色々な人から声をかけられます。私が、この辺では見慣れない犬種を連れて歩いているからだと思いますが、まあ皆さん色々なことを訊いてきますね。先日は、幸の姿を見かけると満面の笑みで近づいて来た男性がいて、私の許可を得てから幸を撫で回し、自分の犬について語り始めました。
犬種を尋ねるとミックスだとのこと。どんな犬種のミックスなのか訊いたのですが、「ジャーマン・シェパードとロトワイラーの子犬だ」というので、「じゃ、大きな犬になるでしょうね」と答えました。しかしその後で、「...だけじゃなくて、ラブも入っているし他にも色々ね」と言うのでびっくりしてしまいましたよ。どうするとそこまで複雑なミックスができるのでしょう。これだけ色々入っているということは、最初は純血種+純血種からできたミックスの子犬がいて、その犬に不妊手術(メス・オス共に)を施さなかったために、ミックス+純血種/ミックスの子犬ができて...という過程を繰り返し経たのだと思いますが、私は積極的な意味でも消極的な意味でも、ミックスを作り出すことには反対です。
英語ではmutt(マット:雑種犬)と言いますが、ミックス犬もかわいがってくれる人がいれば引き取り手に関しては問題ありません。しかし、複雑なミックス犬の場合、将来どのぐらいの大きさになるか、血を引いている犬種の悪い素質を引き継いでいないか、遺伝的な疾病がないかなどが、純血種に比べると非常に分かりにくくなるわけですよね。そのような子犬を引き取るにはリスクがありますし、一度引き取っても「こんなに大きくなって手に負えない」などの理由で、途中で手放すケースもあるはずです。
ですから、ラブラドゥードゥルなどの「デザイナー・ドッグ」、と言えば聞こえはいいですがつまりは雑種を、わざわざ純血種から積極的に作り出すのは、どうもその意図が分かりません。恐らく、「世界に一頭だけのあなたの犬」のようなうたい文句で売り出して、法外な利益を得ることが目的なのでしょうが、そのような「ブリーダー」はパピーミルとなんら変わりはありませんよね。つまり、需要さえあれば、犬の物理的、精神的な健康は二の次で、外見さえ珍しい犬を作り出せばそれでいいということでしょう。これは需要があるから供給があるわけで、消費者の方がその姿勢を変えて行かない限り解決されない問題であると思います。つまり、外見が珍しい犬を連れて歩きたいことが、あなたが犬を飼う目的なのかどうかということです。
さて、話を「声をかける人々」に戻しましょう。幸との散歩中に、知らない人から声をかけられることは頻繁にあるのですが、一人で歩いている時にもそういうことが時々あり、その度に「都会ではあまりないだろうね、こういうこと」と思ってしまいます。
昨日の例は、郵便局に行こうと思って信号待ちをしていた時のこと。40代ぐらいの白人女性がニコニコしながら近づいて来て、いきなり「そのスカート、この辺で買ったものじゃないですよねぇ。ニューヨーク市あたり?」と訊いてきました。信号待ちをしていて、まさかスカートをどこで買ったか訊かれるとは思っていなかったので、一瞬動揺したのですが、何だか長閑なこの町のこと。私もこの土地の気質にすっかり染まっているようで、「えっと、どこでしたっけねぇ」と言いながら、スカートくるくる回してのタグを確認してしまいましたよ。
大都会だったら、こんなことを知らない人に訊くこともないと思いますし、訊かれても「失礼な人だなぁ」と警戒してしまうかもしれませんよね。
今日の幸飯:
鹿肉、鹿内臓肉、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、サフラワー油、サプルメント
6 Responses to “声をかける人々”
1 秋 June 1, 2007 @ 6:53 pm
私の留学先では、結構話しかけてくる人は多かったです。これって田舎のバロメーターなのかしら?
留学中、1番苦手だったのがsmall talkでした。授業なら、予習してあるテーマや語彙で多少早口でしゃべられても何とかなりますが、路上で、コインランドリーで、いきなり見知らぬ人から予期せぬ話題をふられる、それも当然ながら口語(教科書には決して登場しないスラングも)で。
母語話者には当然の表現が分からなくてキョトン!というのが結構ありました。でも、さすがに年数を経ると度胸もついて問い返したりしてましたけど(笑)
日本テリアのお尻は、そうです、ツルリンです。(爆)
尻尾が上に上がっている角度がそっくり、と思いました〜。
IKEAのページを覗いてみました。そっくりですね。家では使える場所がないので、私も誰かにプレゼントしたくなっちゃった(笑)
2 ふっちゃん June 1, 2007 @ 10:39 pm
MAYUMIさん、こんにちは。
今日のエントリを拝見していて、ニューヨークに短期滞在していた時のことを思い出しました。マンハッタンのトイザらスで買った絵本の入ったビニールバッグを提げて信号待ちをしていたら、通りがかりの見知らぬ女性から「あら!このへんにトイザらスがあるの?どこ?」と突然尋ねられたのです。私は一旅行者なのに、と思いつつ拙い英語で教えましたが、相手にそんなことがわかるはずもないですね。でも日本では明らかに欧米人とわかる人にわざわざ道を聞くことということはありえないのに、アメリカでは見るからにアジア人であっても道を聞く、という違いがおもしろいと思いました。
都会でもマンハッタンあたりでは人種もいろいろで言葉の壁もあり、みんなで助け合って暮らしているように感じます。バスに乗っていて、バッグのポケットのファスナーが開いているわよ、と老婦人から指摘してもらったこともありました。路線図がすぐに取り出せるようにわざと開けていたのですが、日本でも見知らぬ相手にそんなことを言ってくれる人は少なくなりました。ニューヨークの方が人情味があるんだな、と思ったことを覚えています。
秋さんも書かれていますが、予期せぬタイミングで予期せぬ言葉をかけられた時にはすごくあわてますね。仕事でも一度ありました。こちらは真剣に仕事の話をしていたのに、突然相手から「ところで今日の試合、タイソンは勝ったの?」と聞かれて、何を言われたのか数十秒間わからずに固まったことがあります。
ラブラドゥードルは、シングルコートのプードルをかけたことで抜け毛を少なくする、みたいな効果を期待したと聞いたことがありますが、なんだか後付の言い訳のようにも感じますね。しかしうちの子のような極端な体型の犬もこうした交雑の結果定着したわけで、なんとも複雑な気持ちになることがあります。
3 mayumi June 2, 2007 @ 12:55 pm
秋さん、
「声をかける人」の多さと「田舎度」の相関関係、なかなかおもしろそうですね。
Small talkは、母国語/外国語に限らず苦手な人は苦手なようですね。大した話をしないわけですから、適当に受け流しておけばいいと思うのですが、特に外国語だと、真剣に聞いて真剣に答えてしまったりすることがあるようですね。
日本テリアのお尻、ツルリンですか(笑)。じゃ、あのフックはそっくりですね。自分で使わなくても、かわいいからプレゼントにはいいのではないでしょうか。
4 mayumi June 2, 2007 @ 1:11 pm
ニューヨーク市のような都会には色々な人種が住んでいますから、外見だけではアメリカ国籍の人か外国人か分かりませんよね。特にニューヨーク市にはアジア系アメリカ人も多いですから、道を訊いたりしたい人は外見では選んでいないように思います。そう言えば、先月バージニア州に仕事で行った時、ホテルを出てその辺を歩いていたら、道を訊かれました。そこに着いてまだ数十分の時だったのでその旨を話しましたが、「へぇ、こんな所でも訊かれるんだ」と思いましたよ。
予期せぬタイミングで予期せぬ言語で何かを訊かれる、つまり不意打ちのような感じですね。話題がポンポン飛ぶのは、パーティなどではよく起こりますが、それにも適当に対応する必要があるのでしょうね。
例えばラブラドゥードルのように、犬種改善(?)のためにミックス犬を作り出すのは、全く人間の都合ですよね。まあ現存の犬種も、そのように作り出されたものが多いのですが、例えばダックスフントのように、狩猟などある目的に合うように作り出された犬は、使役犬としての役割を果たしている/いたわけですから納得できます。しかし、「皮毛の手入れが楽」などの理由でミックスするのは、やはり違和感を感じますね。アンダーコートが抜ける犬種が自分のライフスタイルに適合しないなら、犬自体を改変するのではなく、人間の選択肢の方を再考する必要があるように感じます。
5 はらペコ June 4, 2007 @ 4:06 pm
Mayumiさん、こんにちは。
うちの犬たちも人目を引くようで、よく声をかけられます。
子供たちには、もっぱら「狼だ!」と言われていましたが、今は映画の影響で、”Snow dogs!”と言ってもらえるようになりました。(笑)
大人達からは、犬種を聞かれますが、私の顔を見て「シバ?それともアキタ?」と判断する人も多くて、私の顔で判断しないでよね、と思わず苦笑することもしばしばです。
私自身は、スーパーでお年寄りに声をかけられることが多くて、「これはセールの品か?」とか、「○○はどこにある?」とか、店員に間違えられているようです。相手が丁寧な話し方であれば、店員になりきって応対してあげています…
6 mayumi June 5, 2007 @ 8:24 am
はらペコさんのお宅は大きい犬が二頭だから、それもあって人目を引くのでしょうかね。二頭一緒に歩いていると、結構存在感ありますから(笑)。一緒に歩いている飼い主の顔を見て、犬種を判断するというのもおかしいですね。
スーパーでお年寄りにですか。お年寄りが楽に声がかけられるような、フレンドリーな雰囲気なのでしょう、はらペコさんは。そういえば先日病院に行った時に、行くべき部署を探していたんです。この病院、増設してからすっかり複雑な作りになり、サインを見ながら移動しても迷子になることがあるんですよ。その辺に緑の上下服を着て首から聴診器を下げている若い男性がいたので、レジデントか何かだと思って「道」を訊いたわけです。その人は、「さあ、どこでしょうかねぇ」という返事。二人で案内板の所まで行って、場所を確認した次第です。
はらペコさんのように、お客なのに「道案内」ができてしまう人もいれば、この人のように自分の職場でありながら「道案内」ができない人もいるわけですね。
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