日本映画

記録を見てみたら、2007年に見た日本映画の数は292本でした。去年の今頃も同じブログ・エントリーを書いていて、2006年は231本とあります。去年は一昨年よりも少し多めに見たということになりますね。
私は本を読む時も同じですが、系統立てた映画の見方をすることが多いです。同じ監督によるものを続けて見たり、あるいは共通のテーマを持つものを何本も見ることもあります。去年の12月は、まだ見ていなかった今村昌平監督の作品を7本見ましたし、溝口健二監督のも同数見ました。数は多くありませんが、市川崑監督の作品を数本見て、その質の高さを再確認したこともありました。テーマの方では、戦争映画や戦争関連映画を続けて見ていた時期もありますし、今年に入ってからは赤穂浪士の描かれ方に興味を持ち、そのテーマを扱ったものを数本見たり、そこから派生して侍関連映画を見たりしています。
もちろん、ランダムな見方をすることもあります。質に関わらず話題になったものは見るようにしていますし、一つの作品を見て気に入った監督のものは他の作品もだいたい見ます。過去に見た作品にがっかりした監督のものであっても、「次のは?」と期待して見ることもあります。新しいものはそれなりにリスクもあり、特に叙情詩的映画で「一体何を訴えたいの?」で終わってしまうものもありますが、駄作を見ることによって質の高いものの良さが理解できるようになるということもあるので、全く時間の無駄ではないはずです。
近頃見た新しい作品の中で印象に残っている作品の一つは、『蟲師』(大友克洋、2006年)です。これは、内容も独創的でおもしろいのですが、映像的にもすばらしい場面があります。『監督・ばんざい!』(北野武、2007年)も、なかなかおもしろいです。特に、日本映画の色々な監督の作品を見ていると、この映画で行われている北野監督の試行錯誤の様子がよく分かります。それにしても、人形をCTに入れるというのは、なかなか奇抜なアイデアですね。『死者の書』(川本喜八郎、2005年)は人形映画なのですが、「メイキング・オブ」のセクションも見てみることをお勧めします。映画の製作過程を見てみると、人形を動かして映画を撮るというのが、いかに緻密な作業であるかが理解できると思います。
何でもクリエイトするのは大変な作業ですが、それが受け取り手に感動を与えることができた時、その努力は報われますね。
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