胃拡張捻転症候群

「胃拡張捻転症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。特に胸の深い大型犬に見られる症状で、「鼓脹症」とも呼ばれています。これはガスによる胃の急激な拡張で、胃の捻転により胃の出入り口が封鎖されるということが起こります。そうすると胃内への血流も遮断され、胃内の圧力が上がり、そのために周囲の内臓器へも圧力がかかります。血流不十分によりショック症状が起こり、適切な救急処置が行われなかった場合、発症後数時間で死亡することがあるそうです。
原因はまだ分かっていないようですが、犬の年齢に関係なく起こり、かかる危険性の高い犬種(ジャーマン・シェパード・ドッグ、グレート・デーン、ボクサー、セント・バーナードなど)はいるものの、トイプードル、ダックスフンド、スパニエルなどにも起こることもあるそうです。
鼓脹症になると犬は:
・落ち着きがなくなって歩き回る
・心地よい姿勢になれず、声を出す
・吐こうとするが吐けない
・呼吸が異常に速くなる
・心拍数の増加
などの症状が見られるそうです。このような症状が見られたら、直ちに獣医に連れて行き、適切な処置をしてもらう必要があります。
幸のクラスメートの同居犬であるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルも、去年の春にこの胃拡張捻転症候群で亡くなりました。ハンドラーによると、症状があれよあれよという間に酷くなり、獣医のオフィスに着いて間もなく亡くなってしまったのだそうです。
鼓脹症の原因は分かっていないものの、ある程度生活習慣が関係しているようです。つまり、早食いの犬、食後すぐに運動する犬、食事の時や運動の直前直後に水を大量に摂取する犬などには鼓脹症が起こりやすく、また食事の内容の激変も犬の体に負担をかけてこの症状に繋がることがあるようです。
つまり鼓脹症を防ぐには、
・一日数回に分けて食事を与える
・複数犬がいる場合には、競争して早食いにならないように、別々に食事を与える
などの対策が考えられます。
先日、犬用品のカタログをパラパラと見ていたら、anti-bloat bowlというフード・ボールを見つけました。bloatは鼓脹症のことですが、「鼓脹症防止ボール」とでもいうのでしょうか。フードボールの内側に三つ突起があり、それが邪魔になるので犬はフードの早食いができなくなる、というものです。このページに写真があるので、興味のある方はどうぞ。
http://www.superhappypets.com/anti-bloat_bowl.html
幸は競争相手がいないこともあり、小さい頃から食事はとても悠長に取ります。つまり、時間をかけてゆっくり味わっているという感じ。そして食後には、ゲップをします。それも私が「幸っちゃん、食べた?」と聞くと、ゲップで返事をするといった感じです。あまり行儀のいい習慣ではありませんが、必要なのにゲップが出ないと困りますからね。しかし過去に数度、あまりにもお腹が空き過ぎたのか、急いで食べたためにすぐにゲップができなくて、食後に様子がおかしくなったことがあります。Bloatingのことは大型犬の飼い主達から聞いて知っていたので、心配になったこともありますが、幸の場合はゲップさえ出れば大丈夫なようです。しかし、早食いは体にいいはずはありません。あまりお腹が空き過ぎないように、食事が遅くなるのを避けなければなりませんね。
2 Responses to “胃拡張捻転症候群”
1 Masuko March 15, 2008 @ 7:33 am
Mayumiさん お久しぶりです。
この病気のこと初めて知りました。
発症して数時間で死に至るとは本当に怖い病気ですね。
飼い主がこういった犬の病気の知識を持っていれば、普段の対策やもし症状が現れた時の対処の仕方も変わってきますね。
役に立つインフォメーションありがとうございます。
うちの凜の件でゲストブックに書き込みをさせていただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
2 mayumi March 16, 2008 @ 1:53 pm
Masukoさん、この症状は柴犬のような小さくて胸も深くない犬にはあまり起こらないようですが、それでもトイ・プードルなどにも見られることを考えると、可能性がゼロとは言えませんよね。ですから、知識としては知っておいてもいいのではないでしょうかね。
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