南へ(1)

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仕事の旅でまた南部へ行って来ました。今回の旅は仕事半分接待半分で、時間的にも余裕があったので、楽しむことができました。前回のアラバマ州への旅があまりにも時間に余裕がなさ過ぎたために、余計そう感じたのかもしれません。

初日の晩は、コンサートに招待されました。2006年にオープンしたばかりのシンフォニー・ホールで行われたポップスのコンサートでした。招待主から「是非シンフォニー・ホールを見てもらいたい」という強い要望が出ていたので楽しみにしていたのですが、建物はもちろんのことコンサート自体もとても楽しめるものでしたよ。Natalie MacMasterというカナダのノバスコシア州出身のフィドラーがゲストで、ケルティック音楽を堪能しました。このフィドラー、すごいですね。バイオリンのテクニックはもちろんのこと、ケルティックのように高いエネルギー・レベルの持続が期待されるタイプの音楽で、フィドラーとしてだけでなくタップダンサーとしてもその技を披露して、全く疲れを見せることなく笑顔で演奏を終えていました。彼女の音楽を聴いたのは初めてだったのですが、他の曲も聴いてみたくなりました。調べてみたら結構CDが出ているので、聴いてみようと思っています。

おもしろかったのは、コンサートの一部に「フィドラーとバイオリニストは何が違うか」という実験があったこと。この実験に使われたのは、シンフォニー・オーケストラのコンサート・マスターだったのですが、この人はストラディバリウスを使っています。クラシックのトレーニングを受けて来た人と、小さい頃からフィドラーとしてのトレーニングを受けて来た人が、クラシックとケルティックを数小節ずつ掛け合いのように弾いてみたのですが、やはりそれぞれ個性はあるものの、それなりにこなしていたのはさすがに両者プロだと思いましたね。

ボックス席での鑑賞で、ステージでフィドラーが立っている位置の斜め上だったため、フィドラーの指使いなどすごくよく見えました。このシンフォニー・ホールはおもしろい造りで、ステージの後ろに当たる部分にも客席があります。つまり、そこからだとパフォーマーの背中が見えるというわけです。私は経験したことがありませんが、そういう鑑賞の仕方もまた面白いかもしれませんね。

ステージの前の客席は固定されていない造りで、この日はいくつもの丸テーブルの回りに椅子が置かれていて、皆さんワインなど楽しみながらの鑑賞でした。フィドラーは、「ダンスをしたい人は歓迎です!」と何度か観客を誘い、最後の方で年配の男性がケルティック音楽に合わせてステップを踏んでいました。この客席は、テーブルと椅子を取り払えば大きなボール・ルームになり、ダンスも行われるそうですよ。こういうフレキシブルな造りのホールも、なかなかいいですね。

March 20 2008 | Travel | Comments

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