Shiloh (1996)

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この写真は、惰眠貪り用ベッドの底に敷いてあったフリース・ブランケットを、なぜか抱きかかえるようにして寝ている幸。人間用に抱き枕というのがありますが、幸もこの方が落ち着くのでしょうかねぇ。

この辺は冬が厳しい土地ですが、冬になれば暖房がない所はないので、屋内にいる限り寒さは感じません。ですから一年のうちで一番寒いのは、真冬ではなく実は今頃の季節です。まだ暖房が入らないけど気温は(私には)十分低いという状態の時。家では適温を設定しているので、それよりも低くなれば真夏でも暖房が入ります。しかし、職場にはセントラル・ヒーティングをコントロールするセントラル・オフィスのようなものがあり、そこがいつから暖房を入れるようにするか操作しているので、各オフィスで温度設定をすることができません。それで、この季節は毎年寒い思いをしていて、厚着をしたり足元を温める電気ヒーターのようなものを使ったりして凌いでいるわけです。

それでも一日中寒い寒いと思いながら暮らしているので、体にいいわけがありませんよね。外から温めてもだめなら内からと思って、先日韓国料理を食べに行くことにしました。食べたのはビビンバとタラチゲですが、これは効果大でしたよ。唐辛子やネギで体がポカポカになり汗をかいたほど。やはり体内に取り込むものは重要であるということですね。

さて、本題。犬映画の話題です。Shiloh(Dale Rosenbloom、1996年)という映画を見ました。これも米国の犬映画の雛形とも言えそうな「少年と犬の友情」をテーマにしたものですが、美化された世界観が描かれているわけではないところが気に入りました。小学校中学年から高学年ぐらいの年齢の子供と一緒に見て、どのようなことが分かったか聞いてみたらおもしろそうな内容。

この映画のタイトルのShilohですが、これは主人公の犬の名前です。犬種はビーグルで、名前をカタカナ表記するなら「シャイロ」。この犬の飼い主はアルコール依存症の男性で、人里離れた森の中に一人で犬四頭と暮らしています。この男性はライフルを持参で犬達を従えて猟に行くのですが、犬達は皆虐待されています。シャイロも獲物をうまく捕獲できなかった時にこの男性にかなり酷い体罰を受け、そのことがきっかけになり逃げ出してしまいます。その犬を保護したのがこの映画の人間の主人公である少年で、この犬の持ち主が分かり、この犬が虐待されていることを知ると、飼い主の元に返したくなくなります。それで、両親にも隠れて敷地内の物置小屋でこの犬を飼うことにするのですが、間もなく両親に見つかり飼い主に返すことに。しかし、この時点で両親もこの犬の状況を理解しています。

少年は、この男性が猟解禁になる前にウサギ猟をしていたことを知り、それを他言しないという条件で、シャイロを自分のものにするためにこの飼い主の男性のために20時間仕事をすることにします。この男性が少年に課したのは主に彼の敷地内の整備だったのですが、薪を割ったりジャンクを片付けたり、少年にはかなり辛い肉体労働でした。しかし、労働が終わって犬が自分のものになると思った矢先、この男性は「そんな約束はしていない」ということを言い出します。少年はこの男性を最初から信用していなかったので、仕事をする前に男性にその旨を書いた紙にサインさせています。しかし男性は、「そんなものは証拠にはならない」と言って、少年の心を傷つけます。

しかし結局少年はシャイロを自分のものにして、一応ハッピーエンドになるのですが、すっきりしない終わり方でした。それで、きっと続編があるのだろうなと思って探してみると、やはりありましたよ。

Shiloh 2: Shiloh Season(Sandy Tung監督、1999年)は、監督が変わっていますが、第一作目から三年後に作られたものです。この映画は第一作目の続きなのですが、アルコール依存者の男性の行動が目に余るほどになります。この男性は銃を常備しているので、少年と少年の家族はシャイロだけでなく自分達の身の危険を感じることに。色々はらはらさせられることが起こるのですが、その中で決定的だったのは、この男性が飲酒運転をしていてトラックごと橋から落下し、それに気付いたシャイロが少年に知らせて、少年が救助を頼んだことによって一命を取り留めたという事件。それによって、この男性は退院後しばらく家から出られなくなるのですが、少年が何とかこの男性の心を開かせようと努力して、結果的に寂しい人間だったこの男性は他の人間と付き合うことを学びます。ということで、二作目にしたやっと本当にハッピーエンドになるわけですね。

前述のように、この映画は「大人は全て子供の手本となるもの」というような理想的な世界を描いているものではないので、子供と一緒に見て「あなただったら、Judd(シャイロの元飼い主の男性)の心を開かせるために、どんなことをしてみる?」と聞いてみたいですね。映画の主人公の少年は、私信をほとんど受け取ったことがなかったこのアルコール依存者の男性に、手紙を書くことを思いつきます。その内容は、シャイロがしたおかしなことが主なのですが、「早くよくなって下さいね」というお見舞いの言葉も。そして、お母さんに頼んでサンドイッチを作ってもらい、お父さんが郵便配達人なので手紙と一緒に届けてもらったり。この男性は人間に心を開くようになっただけでなく、自分の犬にも優しく接するようになります。

第一作目から見ないと内容が分からないと思いますが、amazon.co.jpを見てみたら日本版も出ていますし、お勧めです。

今日の幸飯:

鶏肉、鶏内臓肉、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、マツヨイグサ油、サプルメント

September 14 2006 | Dog Books & Movies | Comments

2 Responses to “Shiloh (1996)”

  1. 1September 16, 2006 @ 10:49 am

    なかなか味のある映画みたいですね。
    アメリカ映画は、観客の集中力が2時間しか保たないので、長編は難しい、と聞いたことがあります。(まあ、アメリカ人に限らず、テレビ世代はCMが入るのが当たり前の20分程度の集中力しかない、というデータもあるそうですが)続編との2本立てという作りはそのせいなのかな?

    今の日本にもJuddみたいな人は多いと思いますが、そういう人の心に、映画の少年のように積極的に寄り添うことを周囲の人がするだろうか?
    可能性は限りなく低いように思いました。見て見ぬ振りとか、やぶ蛇にならないように、とか色んなネガティブな処世訓がすぐ浮かびますから…。

    ところで、ちょっとまゆみさんのアドバイスを頂戴したく、メールを差し上げました。よろしくお願いします。

  2. 2 mayumi September 16, 2006 @ 6:14 pm

    犬映画というと子供向けのものが多くて、中には「子供でもここまでdumb downしたら怒るんじゃない?」と思うものもあるんですよね。その中でこれは、なかなかいいと思いました。この映画も含めて子供向けの映画は、たいてい100分以下ですね。子供のattention spanを考えると、そんなに長いものは作れないのでしょう。アメリカ映画は大人向けでもそうですか?日本映画の中には、全部一度に見たら腰が痛くなりそうな長さのものもありますよね。

    この少年は、何とかJuddの心を開かせようと努力するのですが、それはもちろんShilohが関わっていたことが直接の原因です。しかし、そのうちに利害関係を含まずもっと純粋なレベルで彼に接していたように思います。都会だと、そんな人がいても「色々な人の一人」で済まされてしまうケースが多いと思いますが、この少年の町のように小さくて、皆が皆を知っているような土地だとそうもいかないのかもしれませんね。

    メールいただきました。少し考えてみてからお返事させていただきます。

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