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Deramaxx

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今日は久しぶりにすかっと晴れて暖かく、日中の最高気温が摂氏21度まで上がりました。こういう秋晴れの日、とても好きです。しかしこのお天気も長続きはしないようで、週末にかけてお天気は下り坂。週末こそ晴れて欲しいのに、残念ですね。

先週の土曜日に獣医の所に行った時に、炎症緩和の目的で鎮痛剤を処方されました。Deramaxxという処方薬なのですが、犬専用で主に関節炎による痛みと手術後の痛み緩和のために使用されているそうです。幸は膝の辺りを痛がっている様子はないので鎮痛剤は必要ないと思ったのですが、炎症緩和のためには使用した方がいいと獣医に勧められ処方してもらいました。

私は自分が飲む薬もそうですが、薬を使う時には必ず起こりうる副作用をチェックするようにしています。今回もこの鎮痛剤について色々調べてみたのですが、それほど安易に与えるべきではない類いの薬だという結論に達しました。副作用のない薬はないと思いますが、色々調べてみるといくつか大変気になる事実が判明したためです。

Deramaxxは、Novartis Animal Health US Inc. という会社が2002年に販売し始めた薬で、かなり新しいものです。これは非ステロイド性抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drug: NSAID)で、犬の骨関節炎の痛みと炎症緩和に効果的だとされています。主に老齢による関節炎の痛みは日常的なものですから、この抗炎症薬は「24時間有効」で「毎日使用しても安全」を売り物にしているようです。そして、FDA (Food and Drug Administration) にも認可された薬剤であると加えられています。

しかしこの他のNSAIDsの薬剤と同様に、この薬の使用により消化器官、腎臓、肝臓関連の副作用が起こる可能性があります。そして、この会社のウエブサイトによると「これらの副作用は通常軽いものですが、重篤なものになる可能性もあります。副作用が起こった場合には、直ちに薬剤の使用を中止し獣医に相談して下さい。Deramaxxを使用する場合には、他の薬剤と同様、身体の現状評価を行い定期的にモニターすることが推奨されます」とあります。つまり血液検査などをして、体調が良好であるか評価せずにこの薬を使うと、重篤な副作用が起こる可能性があるということですよね。幸の獣医は、この薬の製造会社が発行しているパンフレットはくれましたが、「現在の体調を評価するための血液検査をしましょう」とは言いませんでした。

Deramaxxの副作用に関する記事を調べてみると、驚いたことにかなりの数が見つかります。例えば、2005年4月11日付のUSA Todayには“Even painkillers for dogs have serious risks” (「鎮痛剤でも重篤な副作用が起こりうる」by Julie Schmit)という記事があり、この記事によるとDeramaxxは2002年に発売されて以来百万頭の犬に使用された。FDAのデータではこのうち2,813件の副作用が報告され、内630頭が死亡または安楽死させられた、とのことです。

一番最近のニュースでは、www.cbs4denver.comのサイトに“Dog Owner Continue To Cite Problems With Deramaxx”(by Brian Maass)という9月25日付の記事があり、「発売後4年経った現在もDerammaxが物議を醸している」とあります。

このような客観的な記事ももちろん重要なのですが、「犬飼いの手記」のようなものは状況が克明に記されているだけに、その恐ろしさが実感できます。例えば、Jettaという1993年生まれの犬は、11歳の時にDeramaxxの副作用で亡くなったそうです。その手記によると、この犬は2004年2月に後ろ左足を少し引きずるようになったので獣医の所に連れていったところ、Deramaxxを処方されたそうです。この薬剤を服用後三日すると、Jettaは食欲がなくなり具合が悪くなったので獣医に連絡したところ、薬の使用を中止し、24時間から48時間様子を見るように指示されました。しかし翌日の早朝Jettaは台所で倒れていて、急患で診てもらったところ直腸からの出血のために助からないだろうということ。飼い主はもちろんJettaを諦めたくなかったので、あらゆる方法を用いてその原因を調べようとし、結局別の病院で超音波検査をすることになりました。しかし、その病院へ移動させようとしていた時に、Jettaが心臓発作を起こしたために、また急患で診てもらった病院に戻したそうです。それからJettaは機材に繋がれて要観察のですが、回復する希望がないということで諦めざるを得なかったということです。

この犬の場合も、Deramaxxが処方される前に血液検査などで体調の確認を行っていません。11歳と言えば、体内の全ての臓器が完璧である方が珍しく、そのような犬に重篤な副作用が起こりうる薬剤を安易に与えてしまったことが、この事故の原因です。もちろん、飼い主はDeramaxxの副作用について獣医からきちんと説明されていたわけではなく、この薬の使用により副作用が起こって死亡に至ったケースが過去にいくつもあったことは、自分の犬がそのような状況に陥ってからやっと分かったわけです。しかし、それでは遅過ぎます。

FDA Consumer Magazineの9月・10月号(オンライン・バージョン)に、“Pain Drugs for Dogs: Be an Informed Pet Owner”という記事があります。その記事によると、”All dogs should undergo a thorough history and physical examination before initiation of NSAID therapy. Appropriate laboratory tests to establish baseline blood values prior to, and periodically during, the use of any NSAID are strongly recommended”(NSAIDを使用した治療を開始する前に、全ての犬は過去の病歴の確認と健康診断を行うべきです。NSAIDを使用する前に血液検査を行い現状を把握し、使用中も定期的に検査を行うことを強く推奨します)とのこと。

このように様々な資料を調べた結果、私の結論は「炎症を抑えるためにはこの薬は有効かもしれないが、投薬前の健康診断や血液検査もなしに処方されるべきものではない」ということです。この抗炎症剤を与えたかとその効果についてはまだ獣医と話していませんが、次回幸の膝の件でこの獣医に会った時には、「投薬前の検査が行われなかったので、この処方薬の使用は見合わせた。この薬が幸の膝の状態の改善に絶大な効果があると考えるなら、まず血液検査及び健康診断を行い、現在の健康状態が良好であることを確認して欲しい」と言うつもりです。

幸の獣医は幸が家に来た当時からお世話になっている人で、その道のプロとは言え、この世に存在する全ての疾患、薬剤、手技に精通しているわけではないはずです。ですから、前述のFDAのサイトの記事に書かれているように、やはりそれぞれの飼い主が安全性、副作用などについてある程度調べる必要があるということですよね。そのような段階を踏まずに獣医の言いなりに薬を与え、もし重篤な副作用が起こった場合、その責任の所存はその薬を与えるように指示した獣医にのみあるとは言えないと思います。

Deramaxxウエブサイト

今日の幸飯:

牛肉、牛内臓肉、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、マツヨイグサ油、アップルサイダー・ビネガー、サプルメント

September 27, 2006 | Health | 3 Comments

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