Archives for January 17, 2007

『バルトの楽園』

171.jpg

今朝の出勤時の気温、摂氏だとマイナス19度でした。体感温度はマイナス26度。幸にはミッキーマウスのベストを着せて、車に乗せました。それでもバックシートの表面に直接触れるお尻と足が冷たいようで、立ったままキューキュー鳴いていましたよ。今日は一日中快晴だったのですが、最高気温は摂氏マイナス11度で、その時の体感温度は摂氏マイナス17度でした。天気予報を見てみたら「明日は今日よりもずっと暖かくなるでしょう」と書いてあったので気温をチェックすると、最高気温が摂氏マイナス2度。なるほど、「ずっと暖かく」なるようですね。

先日、久しぶりに感動する映画を見ました。『バルトの楽園(がくえん)』(出目昌伸監督、2006年)で、日本で昨年の6月に劇場公開された映画だそうです。これは、第一次世界大戦中のドイツ兵の捕虜収容所についてのお話。

第一次世界大戦中に日本はドイツ軍の極東根拠地である中国の青島を攻略し、ドイツ兵が五千名弱捕虜になりました。その捕虜達は日本各地の収容所に送られたのですが、その中の一つ、徳島の板東という所にあった収容所は、「収容所」の一般的なイメージを覆すようなものでした。所長である松江豊寿(まつえ・とよひさ)は、捕虜達の人権を尊重し寛容な待遇をしていて、この収容所では捕虜達がパンを焼くことも新聞を印刷することも、そしてビールを飲むことも許されていました。そしてこの収容所は町の中で孤立しているのではなく、町民が収容所に音楽や体操を習いに来たり、収容所主宰の行事に町民が加わったりと、地域住民との交流が積極的になされていました。しかし、ドイツ兵達をよく思わない町民がいるのも事実で、全ての町民がこの収容所の存在を好意的に受け入れていたわけではありませんが。

大ドイツ帝国が崩壊した後、自由になった捕虜達は本国に戻る前に、感謝の気持ちをこめて収容所職員と地域住民のために音楽をプレゼントすることにします。この時に演奏されたのがベートーベン作曲の「交響曲第九番 歓喜の歌」で、この曲が日本で演奏されたのはこの時が初めてとされています。しかし、フルオーケストラと混声合唱が必要なこの曲をオリジナルのまま演奏するのは不可能であるため、男声用にアレンジし、楽器が手に入らないファゴットのパートをオルガンで代用する等、色々な工夫がなされたということです。男声だけの第九、なかなか興味深いですよ。

いくつか資料を見てみると、この映画には史実と違う点があるようです。第九演奏のシーンはなかなか感動的なものですが、この収容所で第九が演奏されたのは事実ではあるものの、実際に演奏されたのはドイツ降伏(1918年11月)の前の6月1日が最初だったそうです。そして、演奏はその一回だけではなく、その後も何度か演奏されたそうです。

この映画を見て、私の人生における音楽の重要性を再認識しました。私は、四歳からピアノのレッスンを受けていたこともあり、物心ついた時からクラシック音楽は常に身近な存在でした。合唱、マーチングバンド、吹奏楽、オーケストラ、室内管弦楽など、音楽関係の活動からほとんど離れたことはありません。今は、楽器を弾いたり吹いたりすることからは離れていますが、歌は続けています。写真を撮ったり文章を書くことと同じように、音楽は私の自己表現方法の一つなのでしょうね。この映画の最後の場面の演奏を聴きながら、そんなことを考えていました。そうそう、この映画の「バルト」とは、ドイツ語で「ヒゲ」の意味なんだそうですよ。

今日の幸飯:

アヒル肉、アヒル内臓肉、牛肉、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、サフラワー油、サプルメント

January 17, 2007 | Film | No Comments

January 2007
S M T W T F S
« Dec   Feb »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

Navigation

Recent Posts

Categories

Recently Commented

Archives

Meta

Search

Search sachishiba blog


New Hampshire Forecast



today:   yesterday:

(since 09/03/06)