Archives for May 14, 2007
VAへ(3)

夕べ帰宅したのは、午前1時過ぎ。つまり、既に今日になっていたわけです。飛行機で最寄り空港に着き、そこからは車で1時間半強の距離。夜中で道は空いていましたが、眠気と戦いながらの運転は結構きつかったですね。それに夜中は野生動物にも気を配る必要がありますし、昼間の運転より疲れます。帰宅後数時間の睡眠を取り、新しい週がスタートしました。
昨日の続きのモンティチェロのお話。この建物は自然を大切にしていたジェファーソンがデザインしただけあり、色々な工夫がなされています。まず、建物が広大な庭に面して建てられ、視界をブロックするものがないようになっています。庭には、この写真のように色とりどりの花が色々植えられていて、芝生も手入れが行き届いています。庭の片隅に池があるのですが、そこでは当時近辺の小川で取って来た魚を入れておいて、食卓に上るまでそこで泳がせておいたそうです。つまり、生け簀として使っていたわけですね。
ここまでは「表舞台」の話。100人以上ものスレイブを使っていたからには、その人達が働く「裏舞台」もあるわけです。上の写真の建物の両脇からウィングのように「裏舞台」である建物があります。この建物を正面から見るとその存在には気付かないのですが、この「裏舞台」が目立たないようにうまく設計されているわけですね。この下の写真のような通路があるのですが、この近辺に働く人々の場所があります。

ここは地下ではないのですが、薄暗いため所々にこのような明かり取り窓が。

これは、キッチン。シンプルな作りですが、左手には調理する場所があり、なかなか機能的にデザインされているようです。この隣には、料理長の部屋なのでしょうか。個室がありました。食事の用意をする人は、スレイブの中でも大切にされていたのでしょうね。

ジェファーソンは、生活において色々な工夫をすることが好きだったようで、邸宅の中にはそのように工夫されたものがいくつか見受けられました。私が気に入ったものの一つは、リボルビング式の卓上用本立て。これは箱のような形のものなのですが、中の空洞になっている部分に本立て(楽譜立てを想像すると分かりやすいと思います)がいくつかあり、それを回転させて読みたい本に素早くアクセスする仕組みです。翻訳などをする時に、辞書を何冊も机の上に広げておくのはスペースを取りますが、このようなスタンドがあれば、くるくる回して調べたい辞書に行き着くことができますし、また何冊か辞書を広げておいてその比較も簡単にできますよね。ジェファーソンの発明の中で私が気に入ったのはこの回転本立てなのですが、後からミュージアム・ショップに行ったら、同じものが売っていましたよ。かなり高価なものでしたが。
さてもう一つおもしろいと思ったのが、カレンダー。邸宅の正面玄関を入ってすぐドアに向かって右手を見ると、日曜日から始まって各曜日が書かれたプレートが壁にはめ込まれていることに気付きます。これは、確かドアの上にある時計と連動しているのだったと思いますが、球状の重りがありそれが時間とともに下がって行くことによって、その日の曜日を示す仕組みになっています。時間の流れと共に重りが下がって行くわけですから、曜日を示すプレート間は等距離になっています。しかし、最初の日曜日のプレートがある所から床までの距離だけでは七つのプレートが収まりきらず、土曜日のプレートはこんな所に。

ここは「裏舞台」の建物の一部なのですが、ちょうどこのすぐ上が「表舞台」の玄関の所に当たるわけです。そこから重りが「穴」を通って降りて来て、この「土曜日」のプレートの所に来るというわけ。ですから、「表舞台」で暮らしている人間には、「重りが見えなくなったら土曜日」と認識されていたのだと思いますよ。それにしても、わざわざ重りが通るほどのサイズの穴を床に開け、「裏舞台」に土曜日のプレートをはめ込ませたなんて、ジェファーソンもなかなかおちゃめなところがありますね。
さて、また「家庭菜園」の方に出てみましょう。この建物は山の上にあるので、景色は最高です。特に天気がいい日だったこともあり、このように遥か彼方まで見渡せましたよ。

この「家庭菜園」では今も野菜等を作っているのですが、これらはモンティチェロの職員が食べているそうです。植物の苗も栽培していますが、これは受付の所で一般向けに販売されていました。

今日の幸飯:
鶏肉、鶏内臓肉、サツマイモ、ニンジン、ブロッコリ、セロリ、リンゴ、パセリ、キャロブ、ケルプ、アルファルファ、生姜、ガーリック、サフラワー油、サプルメント