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『電車男』

先日、映画版の『電車男』(村上正典監督・2005年)を見直していました。私は、この物語のテレビ版を見たことがありますし漫画版も読んだのですが、この類いの話を見たり読んだりすると、インターネットの導入により他の人間とのつき合い方が変わって来たことを実感します。
これは、様々な年齢層に当てはまることだと思いますが、特に「遊び」が人間社会での人格形成において大切な一部となっている年齢の人たちの行動様式を観察してみると、それは顕著です。一般化はできませんが、例えばハイティーンの子達が集まって何をするかというと、一緒にアニメを見る、コンピューター・ゲームをする、ということが頻繁に起こるようです。ゲームはタイプにより相手が必要なものもあるので、誰かと一緒にするというのは納得できますが、アニメを見るのは一人でもできるはず。まあ、友達と一緒に映画を見るということがあるわけですから、テレビもアニメも同じような感覚なのでしょう。
しかし友達とできることは、ゲームやアニメの世界を共有することだけではありませんよね。バーチャルな世界だけなく、普段とは違う場所に物理的に身を置くことによって、そこで感じたことや考えたことを共有することもできるはずです。しかし、アニメやゲームが好きな子達は、実体験よりもアニメやゲームのキャラクターを通しての疑似体験で満足してしまっているような気がします。そのような経験が人生経験の主になっている人々にとっては、反対に実世界の方が退屈に思えるかもしれませんね。