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アーモンド事件

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これは、本当に犬飼いとしての失態をさらけ出してしまうことになり、非常に恥ずかしいのですが、記録のために書いておきます。

私はナッツ類を定期的に食べるのですが、かなり気に入っているものの一つに、「たまり醤油をコーティングしたアーモンド」があります。いつも行く自然食を中心に扱うスーパーにあり、そのお店に行くごとに適量買っています。

夕べは、食後にこのアーモンドをつまみながら、映画を見ていたんです。しかし、 一週間の終わりで疲れがピークに達していたこともあり、映画を見ていたらカウチで寝てしまったようです。はっと気がついたらもう真夜中で、幸を寝る前のトイレに連れ出し、クレートの中に入れて、その辺を片付けてから私も寝室に行きました。

午前4時頃に、幸のフンフン言う声で目が覚めました。どうしたのかと思い一応様子を見に行ったのですが、クレートから出たそうにしていました。幸は、寝る前の最後のトイレを済ませると、普通朝まではトイレに行きたくならないので、変だと思って外に連れ出しました。この時の気温、摂氏マイナス25度。

幸は急いでいつものトイレスポットに行き、用を足していました。しかし、これが#1ではなくお仕事の方だったんです。その時は外はまだ真っ暗でしたし、雪の上にしたのではっきり確認できなかったのですが、「助走」もなしに幸がお仕事をするというのは、お腹の具合がかなり悪いということです。もしそうなら冷える外にはいない方がいいので、すぐに家の中に入れました。その後、私が誘うと素直にクレートに入ったので、私もまた寝室に戻りました。

それから30分ぐらいすると、また幸のフンフン言う声が聞こえました。私はうとうとしていたので、しばらくその声を聞いていたのですが、それから何か「ガッ」というような大きな音が聞こえたんです。びっくりして階下に行くと、クレートの中に吐いた跡がありました。幸をクレートから出してから、掃除をするために電気を付けて見てみると、何だか塊があちこちにあります。よく見てみて、びっくり。アーモンドだったんですよ。それも、「アーモンドです」とちゃんと分かる姿で出て来ていました。

最初は、なぜ幸の吐瀉物にアーモンドが混じっているのかよく理解できませんでした。普通に考えれば分かることですが、その前の数時間は寝たり起きたりしていたので、頭の回転が悪くなっていたのでしょう。それで、寝る前に片付けたアーモンドの容器を見てみると、かなり減っています。一つ一つと摘んでいたので、私自身が食べた量を正確に把握していなかったのですが、それにしても減り過ぎです。アーモンドの容器はコーヒー・テーブルの上に置いてあったのですが、私が夜中に起きた時にもそこにありました。それを片付けた時には中を確認しなかったのですが、幸はこれを食べたに違いありません。

幸は小さい頃から、私が食べている物を欲しがったりしませんでしたし(もちろん興味があるので、側にいますが)、コーヒー・テーブルに食べ物があったとしても、それを勝手に食べるということは今までに一度もありませんでした。ですから私も安心して、そんな物を置いたままで寝てしまったりしていたのですが、これが大きな間違いの元になったというわけです。

幸の様子を見てみると、かなり具合が悪そうな感じになっています。それで、私も寝るわけにはいかなくなり、幸の様子を観察していたのですが、具合が悪そうに見えるということは、まだ吐く可能性があるということです。しばらくしたら体がガタガタ震え出し、何度か吐くような仕草をしました。幸にはアーモンド等ナッツ類を食べさせたことがありませんでしたし、醤油コーティングのものですから、量によっては塩分の取り過ぎになっているはずです。どのぐらいの時間をかけてどのぐらい食べたのか分からなかったのですが、まずはアーモンドが犬にとって有害なものであるかどうか、そしてbloatが心配だったので調べてみました。

ナッツ類は消化に時間がかかるので、犬には与えない方がいいものだということは理解していたのですが、その中に犬にとって有害になるので与えるべきでないナッツがあったことを記憶していました。それを確認したのですが、マカデミアナッツであることが判明。アーモンドが有害ではないことは分かったのですが、後は量と塩分の問題です。

私がしばらくそんなことをしていると間、幸はまだ気分が悪そうでした。そして5時頃、また吐いたんです。その中に含まれるアーモンドの量を見てびっくり。かなり食べたことがその時に分かりました。

吐いてしばらくは少し気分がよくなるようなのですが、20分ぐらいするとまたガタガタと震え出し、居場所を移動しながら何とか心地よくなろうと努力し、水を飲んで吐く、というパターンだということが分かりました。これが1時間程のサイクルで起こります。5時、6時、7時、8時頃に吐いたのですが、毎回丸ごとアーモンドが出て来ます。合計すると、かなりの量。

この頃、そろそろ獣医のオフィスが開く時間だったのですが、すぐに連れて行くべきか、もう少し様子を見るべきか迷いました。というのは、これだけ吐き出せたということは、消化される前の段階で体外に出たということです。下痢もしていないですし、アーモンドの量を見てみると、いくらなんでももう幸の体の中には大量には残っていないはず。ということは、水分補給さえ気をつければ、落ち着くのではないかと思ったわけです。そして、bloatの症状のリストを見てみたのですが、該当するものはありませんでした。残る問題としては、塩分の件です。

それで、もう一時間ほど様子を見ることにしたのですが、幸は相変わらず具合が悪そうです。そして、9時半にまた吐きました。この時に出て来たアーモンドはそれほどの量ではなかったのですが、夕べの幸飯の一部が混ざっていたので、心配に。日曜日は救急扱いだけになるので、心配しているより診てもらった方が安心だという結論に達し、10時頃に獣医に電話をしました。

これは、完全に保護者の監督不行き届きから起こったことです。ですから、こんなことで獣医に電話するのは躊躇したのですが、仕方がありません。受付の人に事情を説明すると、まずはアーモンドがチョコレート・コーティングのものでなかったことを確認されました。チョコレートではなかったので安心と言われましたが、獣医に相談してもらうと、まだガタガタと震えていること、そして塩分の取り過ぎで恐らく脱水状態になっているだろうことを加味すると、やはり連れて来た方がいいとのアドバイス。今日は午前中だけの診療だったのですが、三つスポットが空いていると言われたので、その一つに予約を入れました。

その頃までには、幸は少し回復したような感じになっていました。車の揺れも大丈夫そうでしたし、それまではずっと下がっていた尻尾もいつものように巻いています。まず獣医は幸の様子を見て、体温を測り、歯茎の色と心拍数などを確認していました。緊急を要する状態ではないことは分かったのですが、体の状態がどうなのかは血液検査をしてみなければ分かりません。そして、レントゲンを撮って、後どのぐらいアーモンドが残っているか確認することもできると言われたのですが、まずは体の状態を知ることが先決なので、血液検査をお願いしました。

結果としては、やはり脱水状態気味になっていましたが、数値は去年の六月のものと比べて大きな相違はありませんでした。アーモンドの大量摂取によって、体のバランスが大きく崩れたわけではないことが確認できたので、後は脱水状態と荒れてしまったであろう胃内部のケアをすることになりました。脱水状態の方の対処法は、皮下補液。体の脇の部分に精製水を皮下注入し、体がそれを徐々に吸収していく方法です。幸は、処置室の後ろにある部屋に連れて行かれたのですが、部屋の外からでも大きな声で文句を言っているのが聞こえてきました。そして、荒れた胃のケアには、整腸剤を注射してもらいました。れから下痢が起こる可能性が高いので、同じ整腸剤の経口薬を三日分、それから少しでも崩れた体のバランスを元に戻すために、抗生剤を五日分処方されました。

以下、獣医から指示された今後の幸の扱い方マニュアル:

1)2時間ほどは経口で水を与えない。二時間後に1/2カップ、三時間後に1/3出してみて、それを飲んで問題ないようであれば、普通の与え方(新鮮な水を満たしたボールを常駐)に戻す。
2)午後7時頃までは食べ物を与えない。晩ご飯は、まず小さじ2から大さじ1ぐらいを与え、それを食べて30分ぐらい様子を見て、戻したり下痢をしたりしないようであれば追加で大さじ数杯まで与えていい。その時に整腸剤と抗生剤を与える。
3)明日の朝から、普通の食事の与え方に戻す。

獣医の所から戻って来てからの幸の様子ですが、皮下注入した水が気になるのか、しばらくは丸まって寝ることができませんでした。この水ですが、背中側にありさわってはっきり分かるほどの量でした。こんな物が皮下に入っていたら、やはり気になりますよね。水ですから重量もあるし。それで、上の写真のように体を伸ばして横になれるようにしておきました。2時半頃になったら、いつもの惰眠貪り用ベッドに移動して、丸まったり体を横にして伸ばしたりして寝ていましたが。その頃に脇の部分を触ってみたのですが、まだ皮下に水でタプタプしている所がありましたよ。

幸の10年の犬生の中で起こったことで、この「アーモンド事件」はおバカ度ナンバー1です。10年間一度もコーヒー・テーブルの上に置いてあるものを食べたことがなかったのに(私がうたた寝していても)、なぜこの期に及んで? ちゃんとトレーニングしてあって、今までにそういうことがなかったから、とあまり過信しない方がいいという、いい教訓になりました。

今日の診察料は、250ドルほど。これは全て私の不注意から起こったことですが、痛い出費でしたよ。まあとにかく、大事に至らなくてよかったです。後は数日間ウンをチェックして、問題ないようであれば大丈夫でしょう。

January 17, 2009 | Health | 2 Comments

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